Voicyへの恩返し、サウザーラジオの作戦を全部公開するので参考にして欲しい。

サウザーラジオ〜青雲の誓い〜、こんなにもたくさんの方に聴いて頂くに至って、本当にありがたい事であると思う。

唐突にではあるが、僕がvoicyチャネル開設するに臨み、どう言う作戦を立てたのか、について述べる。

と言うのも、僕がvoicyで上位になった事で、微妙にではあるが、他のパーソナリティの方からお客さんを吸ってしまってる気配がするのである。

「これはまずい」

と思っている。

みんなで伸びてゆかねばならない時になんてこった、である。

「てめえ綺麗事言いやがって」

と思う人はそう思ってくれて良いんだけど、僕はvoicy全体のリスナーが増えて行き、その底上げの中で自チャネルへの訪問者が増えていけば良いなあと考えている。

ゼロサムゲームは決して望まぬところである。

Voicyは今後もきっと伸びて行くサービスだと思うが、順調に成長してゆくためにはコンテンツの出し手である各パーソナリティの方が、voicy全体の底上げ基調の中で楽しく機嫌よく配信を続けてゆくのが望ましい、と、僕は思う。

じゃあ全体が伸びるためにはどうしたら良いのか?

僕が出来る事と言えば、自分が考えた作戦のようなものを全部正直に公開する事だ。

みんなパクってくれ、と。

それで自分の順位が下がっても全然構わないと思っているから、是非とも今voicyチャネルのパーソナリティやってる方は「こんな事考えとる奴がいるんだ」と、参考にして下さったらありがたい。

認知と人気

まず、voicyは、芸能人型の発信スタイルと相性悪いって事から始めるか。

キンコン西野亮廣さんが、『認知と人気』と言う事を、この本で解説なされていたが、

ベ○キーが、不倫騒動で仕事干された理由についての考察の箇所で、

「認知はあったけど、人気は無かったからだ」

と、おっしゃっていた。たぶん。

ベッ○ーが、もしもファンの一人一人と自分の信用を土台にして繋がり、直接課金のビジネスモデル(商品)を持っていたら、仕事干されてもあれほどの致命傷にはならず、むしろ

「うるせえゴミども!人の不倫叩いてる暇があったら真面目に働けやボケェ!」

と、悪態の一つもついたかもしれぬ、と。(※西野さんは悪態つきまくりである。商品持ってるからね。ちなみに悪態は笑えるやつ)

結局、◯ッキーは独自商品とビジネスモデルを持たないがために、平謝りして無抵抗に叩かれ続けるしかなかった。ちなみにこの構造、勤め人も同じね。

かりそめにもアイドル(偶像)とタレント(才能)と言う言葉が意味するように、ベッキ○は『好感度』と言う蜃気楼のような物を頼りに、偶像として芸能界を遊泳していたが、その唯一の武器である好感度が毀損して、高転びしてしまったんだよ、と。

Voicyにおいても、むべなるかなインスタ系の方がその圧倒的地力に対して十分なパフォーマンス出せていないのは、決して偶然じゃないなと僕は分析している。

一方で、僕とかマスターゴッホとか、どこの馬の骨とも知れぬ土塊が、フォロワー数に比して多くのリスナーを獲得しており、Voicy上に一個の珍現象とでも言うべき景観を現出させているのであるが、これも実はマグレでは無いと僕は思うのだ。

僕らの如き土塊アカウントは、匿名ゆえに、フォロワーの方との信用が毀損したり自分の掲げた旗印がブレたりすると、その瞬間に即死する、と言う緊張感の中で生きている。

だから自然と、voicyにおいてもリスナーの方と自分との間に『暗黙の約束』が存在している事をよく認識していて、その期待を裏切っちゃならん、と言う呼吸が自然に身についている。

いわば、下層民の処世術である。

ところが芸能人型の人、すなわち、テレビや写真など受け手が費やすコストが低い(受動性の強い)媒体で大評判を得た人は、受け手が自分の提供したコンテンツを消費するのに体力気力を使っているんだ、と言う意識をあまり育てていない。

「タダで出してるんだからいいじゃん」

と。

ゆえに、受け手と自分との間には暗黙の約束が存在するんだ、それを破ったら次は無いぞ、と言う危機感をさほど強固には抱いていない。

いや、リスナーの気力はタダじゃねえから、と僕は言いたい。

Voicyは、僕の見立てでは、受け手にとってかなり高コストの媒体であると思う。

お手軽だと言う触れ込みであったが、実のところ、視聴者にかなり大きな負担をかける物だ、と言う仮定を僕は立てた。

時間コスト、精神コスト、更にはwifi無しの環境だと通信コストまでをも要求する。

アプリダウンロードしたり、アカウント登録してポチポチするのも言ってしまえば負荷だ。

決してポップで片手間に消費できる媒体では無いのである。

一方で、twitterやブログ、中でもインスタグラムは特にそうだが、あれらはコンテンツを受ける側にさほど大きな負荷をかけない。

言わば暇つぶしである。

受け手に『期待』も発生しないが、その代わりに『失望』も生じない。

このような低コストコンテンツ発信と同じノリで、voicyをやると、ちょっと厳しい事になる。

リスナーの期待を外すと、次から聴いてもらえなくなるんですな。

それは信用を失ったって事であり、リスナーが離れて行く事になる。

そう、聴き手のみなさまは暇じゃない。

カネを損するよりも、時間や感受性の消耗の方がはるかに重大事であると、voicyリスナーの方たちは考えているんじゃなかろうか?と。

んで、ここまでのところは、実は僕がvoicy始める直前の段階で分析を済ませていた事だ。

パーソナリティのファンなのではなく、チャネルが持つ予定調和のファン

じゃあどうするのか?

僕が参考にしたのはyoutuberの振る舞いだ。

僕は色々なyoutubeチャネルのヘビーなファンなのであるが、そのチャネルたちのイチ消費者として我が身を振り返ってみるに、実は、僕はそのyoutuber個人が好きなんじゃなくて、チャネルで毎度お約束のルーティーンが好きなのである、と。

そう言う自分の性向を見い出したのである。

言うまでもなくyoutube視聴と言うのは、受け手が支払うコストがとても大きなコンテンツである。

そこには、

「ワシが払ったぶんぐらいは返して欲しいのう」

と言う、視聴する側の期待がある。

払った分、と言うのは、コストだ。時間、精神力、感受性、などなど。

視聴者にそれだけの投資をさせておいて、期待ハズレだったじゃ済まされないのがyoutubeである。(その点はvoicyも一緒だよ!)

僕の観察によると、売れてるyoutuberたちは皆、自分から積極的に『約束』をする。

「僕はこのチャネルでこう言う話をします、そんで毎回こう言う風に落ちをつけます」

と。

いわば、ネタバレですな。

最初からネタバレさせてる。

だが、受け手にとってコストが大きいコンテンツは、ネタバレじゃ無いとダメなのだ。

なぜなら視聴者は面白いか否か分からないものにリスク取れないから。

これも西野さんのこの本の中で、絵本の売り方のところに書いてあったかもしれん。影響受けまくりである。

ベネフィットがあらかじめ明確でないのに、自分の時間や感受性を投資できるのか?

一度はするよ。

Twitterやインスタで信用を積み重ねてる人が言う事ならば、お客さんは一度は騙されてくれる。

だが、その期待が裏切られると次は無い。

視聴者は極力『安牌』なチャネルを選ぼうとするだろう。

だから、テーマが安定せず、話題が回をつぐごとに支離滅裂に展開してゆくチャネルは、支持されないだろうと考える。

Youtuberの方達は自チャネルの首尾一貫した世界観をとても慎重に扱っていて、少しでもテーマから外れそうなコンテンツを発信するぞってなったら、わざわざサブチャネルを作ってまで『本家』の一貫性を堅守しようとする。

そう言う振る舞いを見ていたから、

「サウザーラジオは安牌なチャネルで行こう、そしてリスナーになるべく負担かけるまい」

と言う方針を打ち立てる事にした。

あと余談だが、僕がvoicyやるに当たって自室のホワイトボードに大書した言葉が、

『4位狙い』

である。

つんくのエッセイタイトルにあやかっての事だ。

ま、どのパーソナリティが1位〜3位と想定したか、それは言わでも自明の事としておこう。

ところで、Youtubeやvoicyなど視聴者にとって高負荷なコンテンツを配信すると言うのは、油田掘りに近いと僕は思う。

それは、視聴者に好かれるルーティーンを探す、と言う果てしない旅である。

パーソナリティはネタバレ宣言をしてリスナーと約束を交わし、リスナーは期待をかけて時間と感受性を投資し、パーソナリティはその期待に応える、リスナーは次からノールックで再生ボタンを押してくれる、この阿吽の呼吸がチャネル運営の肝となる。

繰り返すが、視聴者はyoutuberやvoicyパーソナリティのキャラも勿論好きなんだが、それ以上にチャネルの持つ『予定調和』を体験しに来ている。

いわば、水戸黄門である。

『様式美』を観たい。

これはマスターゴッホが言っていた事だが、twitterで言うところではテストステロンさんや暇な女子大生さんが提供してくれるような、いつも変わらぬ予定調和と安心感を確立することが、フォロワー獲得の鍵である、と。

それと一緒で、発信者はまず最初に『ウケるルーティーン』を手探りで掘り当てねばならない。

あたかも油田開発プロジェクトで言うところの、試掘のごとき物である。

僕の場合は幸運にも、voicy試掘一発目にして油が吹き出た。

で、この時に絶対にやっちゃいけないのは、原油が吹き出た油井をほっぽり出して、次の試掘を始めちゃう事だ。

リスナーとの間に成立しかけた『暗黙の約束』がぶち壊しになってしまう。

水戸黄門で言うならば、助さんと角さんがいきなり斬られて、黄門様は捕らえられてしまって絶体絶命のピンチ!さあどうなる!次回につづく!、とかね、いや、そんな怒涛の展開、誰も求めてねえんだわ。

進撃の巨人じゃ無くて、あくまでも水戸黄門なの。

進撃の巨人は読んでてドキドキハラハラ、予定調和が無いことが予定調和だ、と言わんばかりに毎度読者をやきもきさせ、悶絶させてくれる。

それはさておき、発信者は一回当たりを引いたら、その油田を馬鹿みたいに誠実に掘り続けることが大切だと僕は考える。

偶然でも計算でもどっちでも良いけれど、ひとたびリスナーとの間に水戸黄門の如き物が確立してしまったら、毎回同じ事を繰り返す事である。

だから僕は、今後もサウザーラジオで確立しつつある予定調和を、愚直に守り続ける算段をしている。

どうやってリスナーの方に勤め人卒業して貰うか、オリジナルの商品を持って貰うか、青雲の志を遂げるための道を見出して貰うか、それのみを考え、発信するであろう。

ノールックで再生ボタンを押してくださるリスナーの方は、僕に『安牌』を期待している。

だから僕はその期待に応えねばならぬ。

それが突如としてオナニー禁止しろだのセックスがどうたらだの言い出したら、リスナーとの間に築かれた信頼関係がぶち壊しになる。

と、言う事で、これはvoicyパーソナリティと言う選ばれた方に読んで貰う内容なので、抽象度を高めて書いた。

個別具体的には何やれば良いかとかは自分で考えられる方ばかりだろうと思うから、敢えては書かない。

voicyはリスナーにとって意外に高コストである事、リスナーはパーソナリティ対して『いつものやつ』を期待してるって事、発信者は予定調和を確立するべき事、を述べた。

まあそう言う作戦が無いと、的無きに射るが如くただいたずらにその日の一乾坤を頼むのみ、と言う運任せの配信になってしまう。

それだと聴いてる側もきつい。

Voicy、盛り上がれば良いと思う。

をはり。

———

25巻もめちゃくちゃ面白かった、くっそー早く続きが読みたいぜ。

21 件のコメント

  • yoicy楽しく拝聴しております。
    サウザーさんの推奨する聞き流しにおいては、耳障りがいいかどうか(声質や発音、話のテンポ、録音環境等)が非常に大切だと思いました。上位チャンネルと下位チャンネルを聞き比べると一聞瞭然。特に発話の際に、舌のピチャッと言う音が入る音声は聞けたもんじゃありません。

  • 毎日楽しく拝聴、拝読しております。ありがとうございます。

    Voicyでなくブログでも他メディアでもよいのですが、たまにはイカ臭い話もお聞かせ願いたいと存じます。

  • サウザーさんはユーチューブを2倍速で見ますか?
    自分はユーチューブもVoicyも2倍速です。なんなら2.5倍、3倍があるといいなと思います。もし通常速度で見てるのなら、試して見てほしいです。最初は違和感ありますがすぐ慣れるし、慣れると2倍速じゃないと物足りなくなります。テンポが良くなるから面白いものはもっと面白く感じられます。しかも、視聴時間を半分に短縮できる(=視聴量を2倍にできる)のです。おすすめです。

    • そうすると『ながら作業』が出来なくなるから、結局時間効率は上がらないんだ。オーディオ2倍で聴ける種類の時間なら本が読める。

  • サウザーさん初めまして。もっちゃんと申します。
    サウザーラジオ全部聞きました。勤め人卒業を目指す私としてはとても共感できることが多かったです。サウザーさんの話の中でも知っていることはたくさんあるのに、この圧倒的な差は何だ? ということを考えさせられました。
    もういい歳ですが、再び勤め人を卒業を目指して本気で取り組んでいこうと思いました。節約術や財務に関することなど防御力は95くらいあるのですが、攻撃力が10と圧倒的に弱いので、まずはスモールビジネスを持って攻撃力を高めていきます。

    最後になりましたが、是非読者に対するリーダビリティを上げていただけると嬉しいです。
    私にとって
    むべなるかな
    一乾坤を頼むのみ
    など「んん? どういう意味だ?」という単語や言い回しがちょくちょくあります。もちろん「こんな言葉や意味を知らない読者は私の読者ではない。ついてこれる人だけついてくればいい」というスタンスもありですが、是非わかりやすい表現に置き換えていただけると読みやすく、また聞きやすいコンテンツになると思います。
    これからもラジオ配信、ブログの更新楽しみにしています。

    • 勤め人の頃、同じ事言われて上司にバチクソ怒られてたけど、読む人の役職が上の方に行けば行くほど「お前の文章はいいぞ!」と褒められてたわ。つまりはそう言う事なんよ。

      • 直球ありがとうございますw
        簡単にいうと僕の社会階層が低いからわかりづらく感じるということですねw
        所属する階層によって語彙の量や使用される言葉が違うといいますからね。
        僕が社会階層を上げて、違和感なく読めるようにがんばります(^^)

        • 上司は自分の教養が無いのを棚に上げて部下を怒り、僕はそれを知っていて敢えてやるという社会不適合ぶりを発揮していて、どっちもアホだけど、どっちかと言うと社会の掟に従わない僕が悪い。
          だが、僕はもう勤め人的な『忖度』とはキッパリ訣別すると決めた。やりたいようにやる。

  • サウザーさん、voicyの配信ありがとうございます。
    勤め人卒業に興味があったわけではありませんが、voicyではまってこちらも覗いてみました。
    サウザーさんがvoicyデビューされる前は色々他の方のも聴いていましたが、サウザーさんのvoicyに慣れると他の方のを聴いていて途中で耐え難くなって切ってしまうことが多々あります。疲れているからサウザーさんだけ聴いて気持ちよく眠りたいな〜と思ってしまったりします。
    これからも配信楽しみにしています!

    • そう言っていただけると、ありがたい事です。まあ上位の方達のvoicyチャネルは、最近の放送になって著しく音質上がってますから、たまに聴き直してみると良いと思いますよ。

      • そうは言っても、一度「あ、このチャネルは聞くに堪えん」ってなるとやはり「もう一度聴いてみよう」とは、ならないですね。それはまるで、一度友だちフォルダに入ったのと同じ感じです。
        テンポやトーン、つまり声のスト値が低いとまず即死ですね。その上でテーマ、コンテンツがある感じです。たとえば、名前挙げるのは憚られますが梅木さんのチャネルはちょっと聞けない声ですね。イケハヤさんは声のスト値はクリアしてるので、内容は微妙な回があったとしてもまあ聴けなくはないです。はあちゅうさんは声のスト値はいいけどテーマは興味ないので聞けないです。仮想銀座高級クラブは声のスト値いまいちで、テーマがまったく分からない(予定調和が無い、何を期待したらいいのか分からない)ので聞けないです。ゴッホさんは声のスト値は基本的には良くてテーマも定まってて聞けますが、もうちょい音に気を遣ったほうがいい感じですね。あくまで一リスナーの感想ですが。
        お決まりのルーティンは、条件付けのようなものですかね。サウザーさんの語り出しの部分は、もうちょっとテンポ良くさらっとやるとルーティン感が強まって良いかなと勝手に思ってます。長くなると、「ひとまとまりのルーティン」として認識されにくくなる(ゲシュタルトを構築しにくくなる)のではないかと思ってます。「待ってました」と感じるか「またその話か。いいから早く本題へ行ってくれ」ってところの分かれ目が難しいですよね。あくまで自分の聴いてる感覚では、今のサウザーラジオの語り出しは「早くしてくれ」って思う時があります。
        大したコンテンツも作ってない人間の言葉なんで、参考程度にしてください(^^;)

          • 「サウザーラジオ、青雲の誓い、第〇〇話。今夜も、よろしくお願いします。」「こんばんはサウザーです」ですね。覚えました笑

        • 長くなるとルーティンとして認識されにくくなる、と書きましたが、長さだけがルーティン感を左右するわけではないなーと思い追記です。ルーティンとして認識してもらうには、そこだけテンションが違ったり、一言一句同じだったりするといいのかなと思いました。「サウザーラジオ、青雲の誓い、ということで」とか「ツァイチェン!」ってところは「待ってました」感があって個人的に好きで、これらの部分はいつの間にか口ずさんだりします笑。しかし「サウザーラジオ、青雲の誓い、ということで」の後は、出てこないんですよね。テーマを伝える二言目、三言目くらいまでは一言一句同じにしたらルーティン感が出るのではないかと思いました。CM覚えていつの間にか口ずさんじゃうのと同じですね。

          • いや、ど真ん中だわ、それ。挨拶についてはそろそろ考えようと思っていた所。礼を申す。

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