資本主義の搾取の構造について

人間が、週5日8時間労働した場合と、週5日16時間労働をした場合とを比べた時、その『疲れ』を回復させるのに必要な物は何だろうか?

二倍、食べれば良いのか?

いや、倍も食べられないし、食べたからと言って別に労働の疲れが癒える訳じゃない。

ならば二倍、寝れば良いのか?

一日24時間なのだから16時間働いたら、そもそも『倍』寝るだけの時間的余地がなくなるから、これも論理的に破綻している。

じゃあ二倍カネ遣って、高い酒飲んでいい女とセックスしていい車をブイブイしたら、労働の疲れが癒えるのか?

全くそんな事はなく、酒飲んだりセックスしたら余計に疲れてしまう。

いったい、労働力を回復させる物とは何なのだろうか?

読者の皆様は、ここでひとつ考えてみて欲しい。

16時間働いて、いかにして身体を回復させるか?ということを。

僕は答えを用意しているのだが・・・。

どうだろう?

古くから僕のブログの読者をしてくださっている方は、先刻ご存知の通りかも知れぬが、僕がクイズを出すということはそもそもの問題提起からわざと歪ませておいて、煙に巻いたような答えに落とすというのが定石である。

ここでもそのお約束を踏襲するとしてだが、答えは、

『16時間働いても、別に倍は疲れない』

である。

疲れないのだから、回復のしようも無い。

詭弁のようであるが、これが悲しいことに真実なのである。

んで、この構造こそが、マルクスというオッサンが物凄い剣幕で吠え散らかした『資本主義の搾取の構造』ってやつでもある。

(参考)マルクスの原著は僕も吐きそうになりながら読んだが、木暮太一さんの入門書でぜんぜん良いと思う。

確かに16時間働かされると、ストレス増はあるし身体ボロボロになるかもしれないが、しかし、生活コストとか精神肉体の維持にかかる経費が爆発的に増えるか?というとそんな事はない。

労働時間と、回復費用は厳密に正比例しはしないのである。

せいぜい、メシ食って、ちょっと気晴らしして、さっさと寝る、ぐらいなもんだ。

それ以外に労働力を回復させる方法など無いのだから。

だが、労働と回復のバランスが悪いと、長期的な健康を蝕むことになる。

ツケは先送りされ時限爆弾となって勤め人を襲うのであるが、そんな事は顧みられない。

だからマルクスは、

「搾取だ!資本家たちをぶっ殺せ!」

と、激おこぷんぷんしてた、って訳である。

給料とは何か?

こちらの新ブログでは申し訳ないが、まだ書けていない話題だ。

未復旧の旧記事には書いていた話だが、すまん、そのうち復活させる。

給料とは、労働力回復のための原価である。

「明日も仕事に行くためにかかった経費」

である。

(参考)Voicyのほうでは肉声で詳しく解説しております。
第四話 資本主義の世界は商品の集合

どれだけ疲れてようが眠かろうがストレスまみれだろうが、労働者が明日も会社に来るために遣った経費しか出さなくても良い(他の会社の方が労働環境が良ければ移ってしまうけれど)、という掟なのである。

ここに『強欲な資本家』の収益機会が生ずる。

それは、16時間働かせて、8時間分の給料しか払わず、タダで働かせた8時間分の余剰労働が生んだ『富』を自分のポケットに入れてしまう、である。

まさしくワタミの社長がやってたビジネスモデルだ。

これは巨富を生む。(※業界用語では余剰価値って言うんだが、それはさておくとしよう)

20世紀にイギリスで資本主義が生まれてから、資本家が労働者に仕掛けるテッパン中のテッパンの技である。

ワタミは、社長がポエム書いて社員を陶然とさせて、自ら働くように仕向ける、というやり方だったらしい。

それはそれで凄いことだと思うし、社員が納得してやってるんだったら別に良いじゃね?て話なんだけど、死人が出てしまった事でシャレにならなくなった。

ま、これが、いわゆる『搾取』って奴ですな。

今日びの経営者たちは、未払い残業で社員から訴えられるリスクについて、多少は念頭に置くようになってるからさほどまで豪快な『搾取』はやらなくなっている傾向にあると言える。

(参考)経営者からみると未払い残業代の請求をかけてくる奴は全部モンスター扱いなのである。シビれる本。正義とは一体・・・。

誤解してほしくないが僕は基本的に共産主義が嫌いで、全員を平等にしろなんて言うつもりはない。

たとえば仕事でぜんぜん貢献できない若い衆が、ちょっとでも早く仕事覚えようと労働時間度外視でヤル気出すのは、それは良い事だと思う。

んでだね、『青雲の志』を叶えるため、すなわち資本主義世界の中で美味しいポジションに立つため、に必要なのは、一にも二にも、ヤバイ搾取をされないことが第一歩である。

まずは守りを固めよ。ヤバイ搾取をされてるならまずは逃げ出せ、と。

そして、せっかく16時間労働をするのであれば、勤め人のほうは8時間労働の定時で仕事終わるよう仕事力を磨き、さっさと帰って残りの時間で、自分のビジネスに『労働力』を注ぐことだ。

扱う商品が決まっていて、ビジネスモデルも定まっているなら、あとはタネ銭貯めるだけって事で定時で仕事あがってバイトしたら良い。

これはめちゃくちゃカネ貯まる。

「こんなにカネ貯まるのに、それをタダで遣われとったんか!」

と愕然となる。

労働力と言う商品を、搾取されずにちゃんと現金化したのだからそりゃ当然と言える。

タネ銭作るでも何でもいいが、ひとたび商品とビジネスを作ったら、そりゃもうビビるぐらい人生イージーモードになるから、基盤を作ってからいくらでもニートしたら良いんである。

ちなみに、あのワタミの渡邉社長も若い頃はタネ銭貯めるために、佐川急便でスーパーハードワークの日々を送っていたらしいですな。

佐川は、きっと残業代(働いたぶん)をそれなりに支給するシステムだったんだろう。

キツイけど稼げるって仕事は確かに必要とされているんだ。

んで、余談に次ぐ余談だけれど、渡邉社長の奥さんはもともと人妻だったそうで、いわゆる略奪婚なのだそうですな。

渡辺社長がよくやるあの熱苦しい感じで口説き落としたら、なんと自ら元の旦那と離婚してくれて、渡辺社長のところに嫁に来てくれたのである。

「わたしもあなたの夢ために、タネ銭貯めるの手伝わせて!」

つって、この美人の奥様、銀座でホステスをするんですな。

渡辺社長、若い頃はヤバイくらい美青年だったそうだけど、どんだけ魅力的やったんや・・・、と。

をはり。

——-

(参考)小説自体は折り紙付きで面白いと保証する。と言うか、僕は一つのブログ記事書くのにけっこうな数の本読んでたんだな、と今更気付く。

9 件のコメント

  • さっそく日記帳買いました!しかも家族に見られないよう鍵付きですww

    さて、勝手な要望を2つほど。。

    ①ブログ記事の末尾に、「次の記事へ」とか「前の記事へ」のリンクをつけてほしい。
    今は、とりあえずブラウザの戻るボタンでいったん記事一覧の画面に戻ってから次の記事を選択してまする。

    ②可能な限り「(参考)Voicyのほうでは肉声で詳しく解説しております。」はやめてほしい。
    文字のほうが見たいときにさっと読めるから、音声よりブログ派という私のようなタイプの人は結構いるはず。
    それに他の方がコメントしていたが、サウザー様はどちらかというと文章のほうがすごくわかりやすく伝わりやすいので、voicyに移行させるよりブログにも詳細を書いていただけると、とても嬉しいのです。
    音声ってどうしても、「あ〜」とか「え〜」とかが間に入ってしまい、そういうのが入ると聞けなくなる人もおりますゆえ。。。

    ちなみにこれは文句ではございません。
    サウザー様のブログには本当に助けられており、さっそく、不動産の本も注文しました!

    長文すんません!

  • 僕は全然間違ってはないとは思うんですけど、マルクスの解釈がこの様な感じだと、ケチつけてくる人が出そうですね。まぁサウザーさんが経済学を専門としている方という訳でではないし、読み手もその辺の分別はわきまえているとは思いますが、、、
    何はともあれ、マルクス経済学を一部でも思考の軸としていくのであれば、他の解釈本やら、原典やらいろいろ読み直して見てもいいかもしれませんね。

    • マルクスの原著なんかそのままの生の肉塊じゃ食えたもんじゃない訳です。僕はマル経の授業やってるんじゃないし、素材を活かしたステーキ料理すると、ビックリするぐらい木暮太一さんと似た話になるんで、その路線も断念で。ミンチにして野菜混ぜて餃子作ってるって事だよ。

  • 聖帝十字撃のサウザーさんの声は、勝手に抱いていたイメージと違い爽やか系で、聴きやすいです。ブログの文章も読みやすく楽しみです。

    早速日記帳とボールペンをを購入して、日記始めました。
    noteにも始めて投稿もしてみました。続けて少しでも文章上手くなれればと。とりあえず、行動をしてみました。これからも楽しみにしてます。

  • 私も「青雲の志」を秘めた者です。よく会社を辞める日に何を話すかを考えているのですが、サウザーさんはどんなことを上司や先輩、会社の人たちに話されたでしょうか?単純な興味ですが、気になります。

    • 普通に、独立するから会社辞めます、で終わりやぞ。
      落ち着いたら飲みに行こうな、連絡するからな、と、上司や先輩はめそめそと言って下さり、それはありがたくはあったが、一方で、この人たちはよくもまあここまで建前主義で生きられるな、凄いな、って思ったりもした。

  • 改めてマルクスの資本論を読み直しています。またマルクスが傾倒していたヘーゲルの研究もしています!いつも素晴らしいコンテンツをありがとうございます!

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