労働力再生産の罠を見切る

 
過去記事。

文字数少なくまとめている。

今の自分も見習いたい。

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代表的な労働力再生産の罠について述べて来た。

整理すると代表的なものは以下の3つである。

 

1.高収入激務の仕事をして、その割高な給料も回復のためにきれいに遣わされてしまう。時間もお金も残らない。

2.鬼のような事業者から激しいサービス残業を課されて自分の時間がほとんど無い。時間もお金も無い。

3.結婚して子どもができて、大消費が始まる。家具、家電、車、家、保険、ローン漬けになり、明らかに支出過剰となってお金が無い。給料は単身者の増加により、家族を食わせるにはやや不十分な水準に補正されているのでかなりキツイ。

 

「このままじゃジリ貧だ、何とかならないか?」

この日本ではほとんどの人が経済的に少し苦しいのであるが、苦境に立たされた人が何を思うか?

 

1.宝くじで一発当てる

僕の前職で特に多かった。いやしくも金融業に従事して、顧客にお金の専門家ヅラをして教説している人間(高学歴)が、これなのである。また、ナンパするようになって女の子と仲良くなり、色々と価値観を聞き出してみた中で非常に多かった答えが、宝くじ当選を祈る、だったよなあ。びっくりするのは、皆、宝くじの控除率が50%である事を知らないし考えたことも無いんだそうだ。どうやって育って来たのか小一時間問い詰めたい。

マッチ売りの少女がマッチをこすって火を灯した時に幻が見えるという。同じ幻を、宝くじの向こうに見据えているのだ。さながら貧者の阿片と言うべきである。

 

2.仕事を頑張る

ハイテクな工場とかの製造業に従事しているブルーカラーの方は、夜勤あるし、残業代も結構厳格に付けてくれるので、仕事を頑張るというのは、なるほど正鵠を射た選択であると言える。華美な支出を戒めるだけでカネは貯まる。

問題は、残業代が付かない職種の人である。思うに残業代が出ない職種って、世の中に必要とされてない仕事なんだよな。虚業だ。そこで収入を増やすには管理職になるとか役付きになるとかしないといけない。だが、役付きになると仕事が激増するのである。当然、残業代は出ない。出世してもジリ貧継続となる。まさに罠。蟻地獄。いい方法とは言えない。

 

3.副業をやろう

悪くない選択肢である。

だが、多くの人は、冒頭で述べた労働力再生産の罠にトラップされて身動きが取れないようにされてしまう。時間も無い、金も無い、気力も無いの状態で、残念ながら副業は出来ないのである。

現実は、ワンピースのように精神論で何とかなるものではなく、十分な時間、金、気力、を用意しなければならぬのである。利害が対立する事業者は、必ず労働者からなるべく多くの時間、金、気力を吸い取ろうとする。副業したいと言って口だけで終わるのはたいてい激務の人だ。状況は良くない。

 

人生に志を得て、どこから手を付けるべきか?と言われたら、まずは何をおいても労働力再生産の罠から逃れる事である。これが4.であり、本稿の一貫した主張である。

をはり。